世の中には”ヘビダン専用”や”ヘビダンにオススメ”という紹介ブログが数々あるが、実際自分が使う目的に合っているシンカーに出会えているだろうか?
シンカーを変えるくらいで釣果なんて変わらないでしょ?
そう思っていると釣れる魚も釣れなくなってしまう。
今回の記事では…
・ヘビダン用シンカーの選び方
・選ぶ際のポイント(目的から選出)
・オススメのシンカー
ヘビダン歴20年の私がしっかりと吟味してきた選び方と選ぶポイントを解説していこうと思う。
ぜひ自分の目的に合ったシンカーを探すために参考にしてみてほしい。
ヘビダン用のシンカーとは
ヘビダン用のシンカーとは一般的に3.5~10g程度の物を指している事が多い。
セット方法は直接結ぶ方法とハリス止めでラインを挟む方法がある
直接結ぶタイプのシンカー
メリット
- 外れにくい
- 感度が良い
- 他のリグに転用できる
デメリット
- めんどくさい
ハリス止めで挟むタイプのシンカー
メリット
- セッティングが簡単
デメリット
- ハリス止め部分が折れやすい
- 太いラインには適さない
- キャスト時に外れやすい
- 種類が少ない
どちらにもメリット、デメリットがあるが目的別に説明していこう↓
シンカーを選ぶ際のポイント(目的別に選出)
シンカーは目的別に選ぶのがオススメだ。
前項でも説明した通りメリットデメリットがあるので自分が良く行くフィールドに当てはめて考えてみてほしい。
細めのラインを使う場合
細めのラインを使う場合にはハリス止めタイプのシンカーが使いやすい。
リーダーの端に結びコブを作ると外れる確率が格段に下がる、なのでひと手間かかるが是非試してみてほしい。
注意点としては6~8ポンド程度の細めのラインを使用し、10g以上の大きめシンカーを使用するとコブを作っても外れやすいので注意が必要だ。
太めのラインを使う場合
太めのラインを使用する時は直接結ぶタイプのシンカーが適している。
ハリス止めタイプは太いとしっかり固定出来ないのでオススメしない。
直接結ぶメリットとして”感度が良くなる”と言っているが、太めのフロロライン(硬いライン)を使うとさらに感度が良くなる。
ちなみに鉛製のシンカーを使用しているとあまり体感できなくなるので気を付けよう。
ストラクチャー周りで使う場合
ストラクチャー周りで使用する場合は直接結ぶタイプを選ぼう。
ストラクチャー(障害物)が多い場所で使用して、根がかりが発生。外そうとしたらシンカーが取れてしまった…。
こうゆう事が起きやすい。
簡単に外せるような根がかりでもハリス止めタイプを使用していると高価なシンカーを簡単になくしてしまうのでしっかり止められる直接結ぶタイプを使用したい。
障害物が少ない場所で使う場合
障害物が少ない場所ではハリス止めタイプ、直接結ぶタイプのどちらでも大丈夫。
結び方よりシンカーの形状を気にしたいところ。
ハリス止めタイプのシンカーはとにかく手軽にセットできる!という事。
しかし、本当に外れる事が多いので少しでも不安があるなら直接結ぶタイプのシンカーをチョイスしておけば良いだろう。
クイックチェンジャータイプの場合
ノガレスから発売されている『クイックチェンジャー用シンカー』の場合は専用リーダーを使用する事をオススメする。
S字フックのような形状のため、結んでも簡単に外れてしまうのは言うまでもない…。
専用のリーダーはシンカーを取り付ける部分がワイヤーで穴状になっているので問題はない。
凄く便利なシステムだが、専用のリーダーやリング&スイベル付きフックを使用しなければならないので1セット分の単価が非常に高くなる。
フック自体は良いモノだが、使いたくない場合は諦めよう。
ちなみにクイックチャンジャー用シンカーはハードルアーにも転用できるので持っていても損はないし、実際持っていた方が良いと思っている。
注意点
フックの部分が若干開いてくる事が多々ある。
その時はラジオペンチのような先の細い工具で締め直すようにしよう。
専用のリーダーを使用してもすぐ取れてしまうので注意!
シンカーの形状で選ぶ
シンカーを選ぶ際は目的×形状で選ぶ事もオススメしている。順番に解説していこう↓
丸形シンカーの特徴
丸いシンカーのメリットは”無駄に動かない”こと。
地面との接点が少ないのでシンカーが倒れてワームが勝手に動く!という事も起こらない。感度的には特に良いとは思わないが、手に入れやすいというメリットもある。
デメリットは傾斜になっている場所では使いずらい&根がかりしやすい事。
棒状シンカーの特徴
棒状シンカーのメリットはすり抜けが良い=根がかりしにくい事。
石、岩が多い場所。ウィードが密集している場所など障害物が多いフィールドでは特にその恩恵を受けられる。
2つ目のメリットは飛距離が伸びやすい。明らかに他の形状のシンカーよりキレイに飛んでくれる。
デメリットは感度が悪すぎる。ボトム(底)感知性能とも言われるが、何に触れたか?が分かりにくい。
樽型シンカーの特徴
樽型シンカーのメリットは感度が良いのにすり抜けが良い。
丸型と同程度の感度の良さ、倒れこまない形状のお陰で使っていてストレスが無い。
シンカー上部はやや細くなっているので丸型が苦手な障害物周りでもすり抜けやすい特徴がある。斜面でも転がりにくいのでしっかり止めてアピールしたい時にもぜひ使ってみてほしい。
デメリットは単価がやや高い&ハリス止めタイプが少ない。
特殊形状なシンカーについて
以上の3つに当てはまらない特殊形状になっているシンカーだが、これはそのシンカーのコンセプト通りに使うのがオススメ…というか、それ以外は使いにくいので注意。
特に面白いコンセプトのシンカーは
カンジインターナショナルのスルスタシンカーとスパイクDSシンカーだ。
どちらも”適度に引っかかる”というコンセプトになっていて、上級者が良く使うDSリグをウィードや立木に引っ掛けてピンポイントに誘うテクニックに用いられる。
デメリットとしては”過度に引っかかる”という事だ。
”引っ掛けてしまう”と言った方が良いかもしれない。
特殊形状タイプには特殊形状にした理由があるので、そのコンセプトに沿った使い方を実践して習得するのが一番良いだろう。
オススメのシンカー
個人的にオススメのシンカーを順番に紹介していこう
丸形シンカー
●ハリス止めタイプ
→ダウンショットシンカー/ジャッカル
→バザーズワームシンカーTG フック/ダイワ
●直接結ぶタイプ
→自作
ジャッカルは焼結タングステンを使用しているので感度が抜群。全国どこでも手に入れやすい。ダイワは色付きでギラギラしないのが高ポイント。形も真円ではなく若干だが楕円型になっていて、無駄に転がりにくいのが特徴。
直接結ぶタイプの丸型シンカーは自作する事をオススメする。
『ストレートスイベル(DECOY)』や『フリフリシャフト(UKS)』のような針金に『ラウンドショットシンカー』を合わせるれば簡単に自作する事が出来る。
5gシンカーを2個使用して音でアピールする方法など色々とカスタムできるのでぜひ一度は挑戦してみてほしい。
棒状シンカー
●ハリス止めタイプ
→DSデルタ/リューギ
→ドロップショットシンカー/スタジオ100
→バザーズワームシンカースリム/ダイワ
リューギとスタジオ100はどちらも焼結タングステン仕様で重さのわりに小さく出来ている。スイベルの品質も良く、糸ヨレも少ない。
ダイワはこちらもマットカラー仕上げで嫌なギラつき感が少ないのが特徴だ。
●直接結ぶタイプ
→DSリングドデルタTG/リューギ
→バザーズ フリリグSS/ダイワ
→フリーリグシンカーW183/Chill
リューギは名前の通り円柱ではなく、三角柱形状になっている。すり抜け性能はそのまま、無駄に転がらず引きずった時に面で底を捉えるので底の性質がわかりやすい(砂なのか泥なのか?など)
ダイワはコスパの良さと手に入れやすさで選んだ。通常版とPROパックがあるが、PROパックは単価が非常に安いのでオススメする。
さらにコスパが良いのが「Chill」のフリーリグシンカーだ。安さの理由は安価な鉛製シンカーを減らしたい!という企業理念のお陰だし、その目的に賛同しているのであなたにも是非使ってみてほしい。
樽型シンカー
●ハリス止めタイプ
→バザーズ ペアーハリス止め/ダイワ
→TGダウンショットシンカー/レイン
ハリス止め+樽型シンカーはレパートリーが少ない。ダイワは色付き+コスパの良さでオススメ。
レインは形がテキサスリグで使うようなバレットシンカー形状なのですり抜けの良さがオススメの理由。
●直接結ぶタイプ
→バザーズ ペアーリング/ダイワ
リング+樽型はダイワ以外でほぼ見つからなかったが、個人的に使用していてなんの不満もないし、コスパ良い&色付きでお気に入り。
特殊形状シンカー
●ハリス止めタイプ
→スパイクDSシンカー/カンジインターナショナル
ウィードや砂利&単体の石や岩が多い場所がオススメ。特に10ポンド~12ポンド程度のラインを使用している時は”ワザと引っ掛ける”テクニックがやりやすいので未経験の人はぜひ挑戦してみてほしい!
単価はやや高め(¥250~/個)
●直接結ぶタイプ
→スルスタシンカー/カンジインターナショナル
フリーリグ用として売られているが、個人的にはダウンショットでも使いやすい。
スパイクDSシンカーほどの”引っ掛かり感”は無いが、適度に引っ掛かるという意味では非常に使いやすい。
スパイクDSシンカーでは引っ掛かり過ぎる!と感じている人はこちらをチョイスしよう。
単価はやや高め(¥250~/個)
まとめ
長くなってしまったが、目的からシンカーを選ぶ方法はダウンショットリグ以外でも活用できるのでぜひ参考にしてみてほしい。
・目的から選ぶと必要なシンカーが分かりやすい
・ハリス止めタイプは細めのラインで使用
・直接結ぶタイプは太めのライン&障害物が多い場所で使用
オススメのシンカーは色々挙げてみたが、実際に記載している商品を使って失敗することはないだろう。
自分がよく行くフィールドに合わせて選んで使ってみてほしい。